いささか駆け足気味だったものの、大団円を迎えてそこそこ満足できる結末だったのだけれどどうしても納得できない点が一つだけ。
なぜアーネチカだけあんな死に方をしなければいけなかったのか。
確かに読者は衝撃を受けるし、戦争の悲惨さを表すには仲間が次々と戦死していく表現は必要だろう。でも頭を吹き飛ばすのはやりすぎじゃないのか。戦死した他の仲間たちは仲間に看取られて最期の言葉を残すくらいの事が出来ていたのに彼女だけ誰も目撃者のいない身元不明の死を迎えるのはあまりにも残酷すぎる。
今までも砲撃で手足がもげたり毒ガスで泡を吹いて死んだりしている描写があったけれどデフォルメされた絵でここまでキツくはなかった。
こういうタイプの負荷を受けることを想定していない作品にいきなりキツいのをぶちこんでくるのは結構くるものがある。例えばアンパンマンでドキンちゃんの頭がいきなり吹っ飛ばされたらびびるだろうが。