ここのところずっとCyberpunk2077をプレイしていた。3つの主人公属性を一通り終えたのでDLCが出るまでしばらく休む事にした。
80年代サイバーパンクの総決算という感じで、プレイし終えたらなんだか寂しくなってしまった。 最近、ゲームと言わず映画でもなんでもこういうタイトルが多い気がする。
俺様のV。フルチンに菅笠にポン刀を引っ提げてチンピラセンサーに反応する人間を片っ端から斬殺するナイトシティの妖怪である。このゲームではキャラメイクでなんとチンコの大きさとか包茎とか選べるのだがそれが役に立つことは一切ない。ポーランド風のギャグなんだと思う。女性キャラも選べるが油断していると坊主頭の警察官との主観視点セックスがおっぱじまったりするので注意だ。
元になったTRPGは全然知らなかったけどウイリアムギブスンをはじめとするサイバーパンクSFのモチーフがそこら中に散りばめられていてもう楽しいなんてもんじゃない。
色々気が付いたところをメモ。
- 冒頭から一回死ぬまでの流れはギブスンのカウント・ゼロの導入にそっくり
- バイオチップもカウント・ゼロから
- 犯罪者の人格ROMを盗み出すのはニューロマンサーから
- 野良AIと取引するブードゥー信者はギブスンのスプロール三部作から
- パンツァーボーイはハードワイヤードから。装甲ホバークラフトもそのままのが登場する。
- リムジンのAIはニューロマンサーのウインターミュートの縮小版
- アラサカの兵隊の中にアップルシードのブリアレオスがいる。ただし弱い。
Vが肉体に戻るエンディングでノイズにまみれたジョニーが「忘れてくれるな」と最後に言ったところで号泣してしまったが、よく考えるとその後のジョニーは元カノの一部になって永遠に生きることになるので全然かわいそうじゃなかった。むしろどうあがいても余命半年のVのほうが救いがない。 だったらあそこで二人ともサイバースペースに残留する結末もありなんじゃなかろうか。それはサバイバルという主題に反するのだろうけどミコシに読み込まれた時点で絶対死を一度迎えてるわけで、意識さえあればどのプラットフォームにいようが関係ない気がする。
これから出るDLCの内容が気になるが、僕としてはシルバーハンドが砂漠に隠してあった原爆を掘り出してもう一回アラサカタワーを吹っ飛ばしにいくようなぶっ飛んだ内容のが希望だ。アスクラックスの新曲が追加されているだけとかそんなショボいDLCだったら今度こそ暴動が起きると思う。